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【Sier志望の就活生必見】絶対に避けた方が良いSier企業の見極め方①

こんばんわやっしーです。
今日は就職活動中でSier企業を志望している方向けに、絶対に避けた方が良いSier企業の特徴を解説していきます。
新卒で就職する会社は人生で1社だけ。
終身雇用制が無くなりつつあり、転職が当たり前になっている時代でも、最初に就職する会社選びは極めて大切です。

なぜなら、最初に就職した会社では社会人の基礎や考え方を叩き込まれます
そこで、まっとうな考えを身に付けられるか否かで、その後転職した場合でも、歩む道が大きく変わってくるからです。

また、良い会社に入れば、入社後の新入社員研修はとても手厚く行ってくれます
大手であれば最低でも1~2か月、長いところだと半年以上という会社もあります。
お金に換算すると、数百万~1千万近くの金額を企業はあなたに投資をしてくれるわけです。

転職で中途入社をした場合には当然そのような研修を受けることはできませんから、新入社員研修を受けるというのは人生で1度切りのチャンスなのです。

では、Sier企業を志望するのであればどのような企業を選ぶべきなのでしょうか?解説をしていきましょう。

一次受け企業ではないSierは避けるべき

まず、前提知識として、日本のIT業界は多重下請け構造になっているということを皆さんには知っておいて頂きたいです。
どういうことかというと、まず1次受けの企業が顧客からこんなシステム作ります。費用は1億円ですと案件を受注してきます。
ただし、1次受け企業はシステムの開発~納品までを全て自社の社員で行うわけではありません。

受注してきたものを機能単位に切り刻み、このパーツはこんな機能を実装して下さいねと大枠を決めたら、それを別の会社に発注していくのです。
なぜ、こんなことをするのかというと、1次受け企業の社員は高給取りである場合が多いので、全部自社の社員でやってしまうとペイしないからです。

例えば、1次受けの社員のコストはトップ企業であれば1人 月250万~300万円ぐらい。
それに対し、2次受け企業に発注する際には月100万円ぐらいへ。
そこから3次受け、4次受けにいくと1人当たりの単価は80万/月→60万/月と下がっていきます。

上記の金額は法人間での取引での単価ですから、実際に働いている人がその金額をすべて貰えるわけではありません。
オフィスの賃料、人事部などの間接部門の人の給料を差っ引いた分が実際に貰える金額となりますので、上記よりももっと少なくなるのです。

新卒で就職する企業を選ぶ際には、まず自分が志望している企業がこの1次受け企業なのか、2次受け企業なのかを確認するようにしましょう。
当然、避けるべきなのは後者の2次受け、3次受け企業です。

1次受けSier企業以外を避けるべき理由(1)~給与が安い~

当然ですが、1次受けと2次受け以降の企業では貰える給料に大きな差が出ます。
もちろん額面の給与だけでなく、将退職金、住宅補助などの福利厚生の面でも大きく違いが出てきます。

なぜそのような差が生まれるかというと、2次受け以降の社員の給料は1次受け企業いよって安く買い叩かれてしまうからです。
どんなに仕事ができる2次受け企業社員でも企業間の契約で一人当たりの単価は決まっていますので、そこの範囲を超えて高い収入を得ることはできないのです。
一方1次受け企業は、顧客からの受注金額を自分たちで決めれます
そして、自分たちの利益はきちんと確保できるスキームで顧客からのシステム開発を受注しているのです。

どういうことかといいますと、1次受け企業は顧客に提示する見積を作る際、2次受けに発注する金額に自分たちの人件費と自社の決められた利益を乗せて金額を計算しています。
従って、よっぽ予想外の追加要件や、想定外の問題が発生しなければ、自分たちの利益は確保できるのです。
さらに、もっと言えば想定外の事態が起きたとしても、2次受け企業に無理な仕事を押し付けて自社の赤字を回避するという方法をとることもできます。

このように1次受け企業の方が給与面では圧倒的に有利なのです。

1次受けSier企業以外を避けるべき理由(2)~スケジュールに自己決定権がない~

次に2次受け企業の場合、スケジュールに自己決定権がないという点が上げられます。
どういう事かといいますと、プロジェクトのスケジュールは顧客と1次受け企業の間で受注時にすべて決まっているのです。
4月~5月に開発と単体テスト、その後6月~8月がテスト期間というように、既にスケジュールは決まってしまっているので2次受け企業はそのスケジュール内で決められた仕事をするしかないのです。

そのスケジュールが無理なものであれば、当然、労務状況(残業時間や休日出勤)が悪化していきます
そのような状況になっても2次受け企業の社員にはスケジュール調整をする決定権はおろか、交渉する権利すらないのです。

逆に、何か問題が起きてスケジュールが遅延したとしても、1次受け企業は2次受け企業の頑張りで取り返させようとします。
例えば、「ちょっと仕様決まるの遅れたんですが、納期は決まっているので○○システムさん何とか頑張って下さいね!」
というように無理は下に下にどんどん押し付けられていくのです。

1次受けSier企業以外を避けるべき理由(3)~キャリアパスが限られる~

避けるべき理由の3点目として、2次受け企業ではキャリアパスが限られるということが挙げられます。
IT業界で高い年収を得るにはどうしても顧客と交渉した経験や、プロジェクトマネージメントの経験が問われます
スケジュールやコスト、プロジェクトの進め方において自己決定権がない2次受け社員ではどうしてもそれらのキャリアパスを進んでいくチャンスが少なくなります
一方1次受け企業であれば、もともと自分たちではコーディングをすることなく、マネージメントや顧客調整に特化した業務をしていますから、当然それらのキャリアパスに乗りやすくなります。
また、若いうちからプロジェクトマネージャーや顧客交渉のスキルを高めるための研修・教育を受ける機会も多く与えられ、断然に恵まれた環境といえるでしょう。

避けるべきSier企業の見分け方

このように、新卒でSier企業に就職するなら、断然1次受け企業が有利。
2次受け企業は避けるべきというのが、今回のアドバイスです。
では、それをどのように見分ければ良いのでしょうか?

調べ方は、OB訪問、会社説明会、企業ホームページでの情報収集が有効です。
着目する点は主要顧客や事例紹介です。
そこで、小売業やメーカー、証券会社の名前が多く出てくれば、1次受けの仕事比率が高いSier企業になります。
一方、主要顧客の名前に○○総合研究所、○○システムというようなIT企業の名前が出てくるような企業であれば2次受け、3次受けである可能性が高いです。

1次受けSierの代表格を上げると、アクセンチュア、野村総合研究所、IBM、NTTデータといった企業です。
これらの企業はコンサルティング部門も持っているので、顧客に対してもビジネスモデルを提案するところからの活動を始めることができます。
顧客とがっちりとしたパイプを築いていますので、システム開発においても主導権を握ることができ、より1次受け企業としてのメリットを享受することができるでしょう。

まとめ

本日は新卒最初に就職する会社がSier企業であれば、絶対に2次受け企業は避けるべきということをアドバイスしました。
避けるべき理由は、以下の通りです。

・給与が安い
・スケジュールなどで自己決定権がない
・キャリアパスが限られる

企業研究やOB訪問をする際には必ずチェックする項目としてアンテナを張っておきましょう。

今日も最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
当ブログを訪れたすべての人に良い結果が出ますように!
Good Luck!

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