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大手Sierのストレス これからSierを志す人へアドバイス

こんばんわ!やっしーです。
前回記事では、SIer業界を目指すのであれば、一次受けのSierを目指しましょうという内容でアドバイスをさせて頂きました。

私もそのような企業に入社でき、30代で年収1000万円を得るポジションになりましたが、
今回は逆に、NTTデータ、アクセンチュア、NRIといった大手SIerで働くことでストレスに感じるというポイントをお伝えしたいと思います。

仕事なので、嫌なこと辛いことはあって当然ですが、夢を抱いてIT業界に入ったのにこんなはずじゃなかった!と後悔することがないよう、これからIT業界を志す就職活動中の学生さん、転職を考えている若手SEの方にはぜひ読んで頂ければと思います。

リーダーとしての責任が重い

一次受けの大手SIerでは、早いうちからプロジェクトリーダーとしての役割を任されます。
私自身の経験でも、だいたい3年目ぐらいからパートナー社員を下に付け、小さな案件を任されていました。
その後、次第に任される規模は大きくなってき、10年目くらいになると数億~数千万円のプロジェクトを任されるようになってきています。

新人の間であれば、先輩社員に泣きついて助けを求めるというようなことができましたが、プロジェクトを任されリーダーになるということは逆に泣きつかれる立場になるということです。
スケジュール遅延や仕様変更などでメンバーの労務状況が悪化したり、体調を崩してしまったとしても、それは全てを一番上でコントロールする自分の責任にです。

自分の判断ミスのせいで、配下のメンバーが深夜残業や休日出勤してしまう。
そんな苦しい状況の中でも毅然として周りをリードしていかなければならない。
というところは慣れないうちはかなりプレッシャーになっていたと思います。

最新の技術に触れる機会がない

歴史のある大手SIer企業であれば、依頼元のシステムを20年、30年前からずっと作り続けてきたというケースも珍しくありません。
特に金融系のシステムであればCOBOLという古い言語で大昔に構築されたものをずっと騙し騙し修正しながら使い続けています。

「AI、クラウド、データサイエンティストといった今話題になっている技術を磨き、イノベーションを起こしたい」といって入社してきたのに、配属後にそのような古いシステムの面倒を見させらたということは普通にあります。
冒頭名前を挙げた大手Sierであれば、だいたい6~7割は今でもそのような配属になっているんじゃないかなと思います。

スマホ向けのシステムとかECサイト構築など、今となっては当たり前のシステム構築をした経験が無いという人がゴロゴロいる。
関わる人もこの道何十年のおじいちゃんSEばかり。

そんな状況に失望をして、ベンチャー系企業に転職していった人もたくさんいました。

社内会議が多い

大手SIerが担当するシステムは企業の基幹システムと呼ばれる重要度が高いものが多いです。
ひとたびシステムトラブルが起きてしまえば、最悪新聞沙汰や損害賠償請求を受けるということもありうるようなもので、扱う金額もかなりの額になります。

そんな中、会社としても絶対に失敗を起さないよう慎重に進めると考えるのは必然なのですが、そのせいでとにかく社内のレビューや審議が多くなっています。

ソースコードを一行直すのにもとにかくレビュー、レビュー。
見積を1本出すのに、課長→部長→役員の承認を得ていかなければならない。

とにかく社内の手続きが厳しく、前に進めようと思うと何事もかなりのエネルギーを要するのです。
年次が上がり、担当する金額が大きくなれば、システム作りよりも、社内審議の準備や上長への根回しに割く時間の方が多くなってきます。

私自身も自分の手を動かしてソースコードを書くなんて入社2年目ぐらい目までのもので、それ以降はパワポやエクセルでしか仕事はしていません。

また、承認を出す上長たちは、より開発現場から遠ざかっている人たちな分けで、
そのような人たちにシステムの細かい仕様の話、現場での悩みの話をしてもまあ~伝わらない。話が合わない。

そういったおじさん方を説得するというのにエネルギーを注ぐというのが不毛なことのように思え、大きなストレスになるのです。

まとめ

本日は、「大手Sierで働くことで感じるストレス」について書かせて頂きました。
自分でソースコードをガンガン書いて、システムを作り上げたいというようなモノづくり志向が強い人ほど、大手Sierでよりストレスを感じてしまうのかもしれません。

しかし、数億円規模のプロジェクトになれば、100人近くのエンジニアが関わることも珍しくなく、業務内容が分業化することはやむを得ないことです。
ソースコードを書く人、テストをする人、顧客調整する人、全体をマネージメントする人。様々な人の仕事が集まり、巨大なシステムは完成し、私たちの暮らしを支えているのです。

ソースコードは書かなくとも、システム全体間の設計をし、方針を決め、チームを動かしていくリーダー的な存在になりたいというのであれば、ぜひSier業界の門を叩いて見て下さい。

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