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【Sier志望の就活生必見】絶対に避けた方が良いSier企業の見極め方②~企業業績の調べ方~

こんばんわ!やっしーです。

今回も前回に引き続き「職活動で避けるべきSier企業の見分け方」をお教えします。
前回記事では、1次受けの企業Sierが色々な面で有利という内容を紹介しました。

今回は、志望企業の業績が将来も明るいか?という視点でアドバイスをしていきたいと思います。

就職した企業業績が将来も良ければ、自分自身のキャリアとしてもプラスですし、給与の面でも有利に働き悪いことは無いでしょう。

しかし、企業説明会に参加しても企業側からは良い情報ばかりを発信され、ネガティブな情報は聞けません。
また、企業側が説明される事例紹介や競争優位性を説明されるかもしれませんが、それが本当に企業の業績に大きくプラスに貢献するのか、学生である皆さんが判断するのは難しいと思います。

では、どのようにして学生の皆さんは企業業績の将来性を調べていけば良いのでしょうか?

上場企業であれば、決算情報を調べる

未来の業績を予想することは難しくとも、現在・過去の情報については上場企業であれば必ず公開されています。
ぜひ、就活生の皆さんは自分が受ける企業の決算情報をチェックしてみて下さい。

「えっ?決算情報って見たことないんだけど?」
と心配をされる方も多いと思いますが、安心してください。
分かりやすく、そして見るポイントもギリギリまで絞って説明していきますので、最後まで読んでいってください。

決算情報で見るべきポイントは売上と利益

まず、決算情報は、企業名+決算情報などと調べると簡単に出てきます。
公開されているものは、決算短信と呼ばれている資料と、決算説明会資料のプレゼンテーション資料が公開されていたりしますが、見てほしいのは決算短信の方です

その中でも見るべきポイントは一番上のブロック、売上と利益の部分。ここだけで大丈夫です。
参考までにNTTデータの決算短信情報を添付します。

これを見ると、売上が大体2兆円あって、営業利益が1,300億円あるということが分かります。
隣に書いてある○○%は前年からの伸び率です。
売上は4.8%伸びているが利益は11.4%下がっているということを意味しています。(△はマイナスの意味です)

営業利益の横に、税引前利益、当社株主に帰属する当期利益という項目が並びますが、こちらは俗に言う経常利益、純利益と呼ばれるものです。
詳しく説明はしませんが、経常利益は本業の利益以外に得た利益、例えば保有していた株や土地などの資産がが値上がりしたなど、を反映したもの。
純利益はそこから法人税などを引いて残った利益です。

決算情報の見方①~利益率~

では、具体的に企業業績の良し悪しを判断するポイントを解説していきましょう。
まず、最初に着目するのは利益率です。
これは、直接記載はされていませんので、自分で計算するしかありません。
NTTデータの営業利益率は、
営業利益/売上高=130,937/2,266,808=5.8%です。

この利益率が現在の業績を評価する上で重要な指標となります。
高い利益率の企業は競合他社に対して優位性を持っており、高い利益を乗せてもモノやサービスが十分売れるという状態を意味しています。
逆に利益率が低いということは、原価率ギリギリでないとモノやサービスを売れないということを意味しており、競合と比べて優位性を持っていないと考えられます。
どれだけ、売上金額が大きくても、利益率がゼロ近辺だと、何かの経済ショックなどで途端に赤字転落してしまうリスクがあるということです。

参考までに大手Sier企業の利益率をまとめておきます。

オービック:51.3%
NRI :14.3%
日鉄ソリューションズ:9.7%
SCSK:8.1%
電通国際情報サービス:9.1%
日本ユニシス:7.5%
NTTデータ:6.6%
大塚商会:6.3%

オービックは突出しており、かなり安定的な収益基盤を持っているということがわかります。
NRIも14.3%とかなり利益率が高く、高い年収の裏付けになっていますね。
一方NTTデータは売上こそ巨大ですが、営業利益という面だとそれ程高くはありません。

・10%で以上であれば優良。
・5%で以上であれば、合格ライン。
・5%以下もしくは赤字企業は避けるべきSier企業になる

というのがざっくりとした評価軸です。

決算情報の見方②~売上と利益の推移~

次に時系列の推移を見てみましょう。
企業の決算ページから過去分の決算情報をたどっていけば、過去の決算情報も参照することができます。

チェックするポイントは

・売上、利益が年を追って成長しているかどうか。
・利益率が高い水準をキープしているかです。

志望企業のこれらの指標は過去5年分ぐらいチェックしておきましょう。

5年間の長いレンジでチェックすることで、その企業が安定的に利益を上げているかが分かります。
ある年だけ特需のような突風が吹いて一時的に利益率が跳ね上がっているというような企業を見分けることができるのです。

逆に、一定の利益率をキープしている企業については安定した収益基盤を持っているということなので、入社後の年収も安定することが予想できるでしょう。

利益率とともにチェックすべきは、売上金額、営業利益の伸びです。
毎年、両方の数字が大きくなっていくような企業であれば、事業の拡大に成功しているといえます。
入社後もこの傾向が続けば、得られる年収は現在のものより高まる可能性が高いのです。

売上、利益率の成長を判断する目安は下記のとおりです。

・20%以上 :超優良企業。急成長中のベンチャー企業に多い。大企業でこの数字を出しているのはまれ。
・10%以上 :大企業であれば、かなり良好な数字。十分に合格ライン。
・0~10%以上 :一応成長はしているので何とか合格ライン。
・マイナス :企業が衰退している。入社後も今の水準の給与が得られる可能性は低い

避けるべき企業は当然、ゼロ成長、マイナス成長の企業です。
これらの企業では、会社の業績が縮小しているわけですから、将来自分が入社して出世するころには、今よりも年収は下がっている可能性が高いです。

また、売上、営業利益の両方が成長しているか?ということも重要です。
売上だけ成長して、利益の成長が伴っていない場合は、年々営業利益が下がっていくことを意味していますし、営業利益だけが伸びている状況は今後長続きしないことを意味します。

株価情報を調べる

最後に将来の企業業績を予想する方法として株価を参考にするという方法をお伝えします。

これまでご紹介した企業業績を調べる方法はあくまで、過去~現在の実績を確認するだけで、将来を予想しているものではありません。

一方株価は
企業業績が将来伸びると予想されれば、その会社の株は買われ、株価は上がる。
企業の将来に不安があれば、株は売られ、株価は下がる。
というように、将来の業績を先取りして反映している指標なのです。

しかも、それらを判断している大部分の人は証券アナリストなど、一流のプロたちですので参考にする価値は十分に高いです。

自分の志望企業の株価が順調に伸びているのかは簡単にチェックできるので見てみるとよいでしょう。

ただし、株価は景気の波に大きく影響を受け、理由もなく上がったり、下がったりするものです。
判断する際は、他の競合他社と比べてどうかという観点で見るようにしてください。

同一業種の他企業株価が低迷している中、ある企業の株価だけが順調に推移しているのであれば、それは市場から将来有望な企業として高い評価を得ているといえるでしょう。

まとめ

今回は前回に引き続き、避けるべきSier企業の見分け方。
取り分け、企業業績に特化した説明をしました。

現在高い年収を出している企業でも、将来的に衰退していけば、あなたが入社し、出世したとしても今ほどの年収が得られない可能性が高いです。
決算情報を今まで見たこともなかったという就活生も多いと思いますが、一度視点を変えて企業分析することにチャレンジしてみてください。

それでは皆さんに良い結果が訪れるよう。
GoodLuck。

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