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NEC(日本電機)の企業分析~事業内容、強み、残業時間、採用情報を徹底解説~

NECと言えば、ノートPCや古くはガラケーなどの製品を製造・販売する総合家電メーカーのイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし、近年では急激な構造改革を進めており、国内4位のITサービス企業になるまで変革を果たしました。
今回はそんなNECについての企業分析をしていきます。
法人や官公庁向けの普段私たちの目に触れない分野を中心としているので、いったいどんなことをしている会社なの?と疑問をもつ人も多いのではないでしょうか。
そういった事業内容の他にも、気になる年収や残業時間など待遇面も含めて解説していきます。
NECへの就活や転職を考えている方向けに有用な情報をまとめましたので、ぜひ最後まで読んでください。

<この記事を読んでわかること>
NECについての
・事業内容、強み
・採用情報
・年収
・ホワイト度(残業、有休取得率)
・おすすめ度

目次

NECの事業分析

NECの事業ポートフォリオ

NECは、かつてはハードウェアの製造が中心事業でしたが、PC、半導体などのハードウェア部門はどんどんと売却をし、構造改革を進めてきました
その結果、現在は官公庁や企業向けにITサービスを提供するSier事業が同社の収益の中心になっています。

その中でも、パブリック事業は全体売り上げの33%を支える同社の中心事業です。
パブリック事業とは、社会インフラを支えている消防、医療、空港、鉄道、放送、道路、電力などの公共的な機関へITサービスを提供する事業で、私たちの暮らしを裏で支えています
電子カルテシステムや空港などで使われる顔認証システムではシェア1位を誇り存在感を示しています。
また、近年では積極的に海外企業のM&Aも行っており、グローバル事業は同社の収益を支える中心的事業に成長しています。

<NECの事業内容>
・パブリック事業(33%)
・エンタープライズ事業(20%)
・ネットワークサービス事業(17%)
・グローバル事業(17%)
・その他13%

NECの市場シェア

Sier業界では富士通、NTTデータ、日立に次いで国内4位の売上シェアとなっています。
業種別にシェアを見ると、特に製造業(2位)や官公庁(3位)でシェアが高く、優位なポジションを築いています。
小売業向けのPOSシステムでも高いシェアを持つなど、幅広い業種で存在感を示しています。

IT業界 業種別シェア
 <金融業(銀行、証券、保険)>
  1位:NTTデータ 15.6%
  2位:富士通 9.9%
  3位:日立 9.8%
  4位:NRI 8.3%
  5位:IBM 7.2%
  その他 49.1%★
 <製造業>
  1位:富士通 10.2%
  2位:NEC 8.2%★
  3位:NTTデータ 6.3%
  4位:日立 6.2%
  5位:TIS 4.6%
  その他 64.6%
 <通信・メディア>
  1位:富士通 10.1%
  2位:IBM 6.9%
  3位:日立 6.0%
  4位:NEC 5.9%★
  5位:NTTデータ 5.7%
  その他 65.4%
 <サービス業>
  1位:富士通 14.6%
  2位:日立 9.4%
  3位:IBM 8.9%
  4位:アクセンチュア5.5%
  5位:NTTデータ 5.4%
  その他 56.1%★
 <官公庁>
  1位:富士通 24.0%
  2位:NTTデータ 16.1%
  3位:NEC 15.3%★
  4位:日立 11.8%
  5位:IBM 4.3%
  その他 28.5%
(参考:IDC japan)

NECの業績

NECの売上は3兆円前後でここ10年間ほぼ横ばいです。
細かく見ると2017年ごろまでは低下し、その後は上昇していますが、これは不採算部門の整理やM&Aなどで構造改革を進めた結果だと思われます。
一方、利益率に目を向けると2017年を底に急速に改善してきています。
利益率の低かったハードウェア部門を整理し、利益率の高いSier事業を中心に高い利益率を上げる構造改革の結果がしっかり現れています
今後については、安定的な収益を上げるパブリック事業はしっかり守りつつ、AI技術を中心としたDX(デジタルトランスフォーメーション)分野や海外M&Aで売上を伸ばしていく計画が立てられています。

(画像参照:Strainer)

NECの強み

NECの事業分析から見る同社の強みは以下の4点だと思います。

<NECの強み>
・強い顧客基盤。
・ノウハウ、導入実績
・高い技術力
・構造改革による利益率の改善

強い顧客基盤、導入実績

NECの一番の強みは公共分野、製造業分野を中心に古くからITサービスの導入実績を持ち、高い市場シェアと優良顧客を手に入れている点です。
特に、強みとしている公共分野のITサービスは非常に規模が大きく、絶対に止めてはならない領域であるため、ベンダースイッチが難しい分野となります。
従って、新規参集によってシェアを奪われるリスクが低く、今後も安定的な収益が見込まれます

高い技術力

NECの強みの2点目は、長年の研究によって培われた高い技術力です。
特に画像分析や生体認証システムは世界トップクラスで、生体認証の精度を競う世界コンテストでは何度も1位を獲得しています。

指紋認証や空港での顔認証システムでは既に国内外で多くの導入実績を多く持つほか、AIで道路画像を分析し補修箇所を割り出すシステムなども実験的に導入しています。

構造改革による利益率の改善

同社はリーマンショック直後は大きな赤字におちいり経営を悪化させましたが、その後の構造改革で見事に収益性を改善させました。
同社の得意とする画像分析や生体認証の技術は今後のデジタル社会で無くてはならない分野に集中的に投資を行うことで、今後もより高い利益率の向上が見込まれます。

採用

採用人数はここ数年400~500人程度で推移しています。
新卒採用については、営業職を除きほとんどが対象学部を「理系」のみに限定しています。
ここは、文系にも門戸を開いているアクセンチュアやNRI、NTTデータとの違いでしょう。
採用に当たっては同社への企業理解が強く重視されるようですので、「企業理念」や「NEC WAY」を面接までにしっかりと頭に入れておくと良いでしょう。
特に企業理念からは、「公共」や「社会インフラを支える」というところが強くメッセージとして読み取れます。
同社の仕事内容を深く理解しているということと、社会を良くしたいというような志しを如何に強くアピールできるかが採用時のポイントになると思われます。

<NECの企業理念>
・人に寄り添い心躍る暮らしを創る
・個人と社会が調和し豊かな街を育む
・止まらない社会を築き、産業と仕事のカタチを創る
・時空間や世代を超えて共感を生む
・地球と共生して未来を守る。

<NEC WAY>
NECの組織、個人としての行動原理
・purpuse(存在意義)
・Principle(行動原則)
・Code of Values(行動基準)
・Code of Conduct(行動規範)

年収

NECの基本年収

NECの公開されている年収は814万円です。
比較される大手Sier企業と比べて大きな差はありません。

<競合他社の年収>
・富士通 :804万円
・日立製作所:903万円
・NTTデータ :833万円
・IT業界平均:444万円

NECの昇給スピードは以下の通りです。
典型的な日系企業で横並びでの昇格となります。
主任までの昇格は横並びとなりますが、それ以降は実力次第になります。
マネージャー昇格を果たすのは同期の大体50%程度のようです。

<NECの昇格スピード>
・役職なし(22~28歳)
 →350円~700万円
・主任(29~37歳)
 →700円~900万円
・マネージャー(38~42歳)
 →900万円~1,100万円
・部長(43~47歳)
 →1,100万円〜1,500万円
・事業部長(48歳~)
 →1,500万円~

(参考:年収1000万図鑑 https://www.jobdirect.jp/)

住宅補助

また、住宅補助として条件を満たせば最大月3.5万円が支給されます。
ただし、通勤時間が100分以上であることが条件であり、かつ、年次が上がるにつれて少なくなり、30歳ではゼロになるようです。
あまり期待しない方が良いと思われます。

ホワイト度

NECの平均残業時間、有休消化率は以下の通りです。
残業時間はIT業界平均や他の同業他社よりも低く、働き方改革は良く進んでいると思われます。

<NECのホワイト度>
 ・平均残業時間:25.9時間
 ・有休取得率:60%

<比較他社の参考値>
 ・NTTデータ
  ・残業時間:29.1時間
  ・有休取得率:75%
 ・富士通
  ・平均残業時間:30.9時間
  ・有休取得率:60%
 ・日立製作所
  ・平均残業時間:36.9時間
  ・有休取得率:57%
 ・IT業界平均
  ・平均残業時間:31.0時間
  ・有休取得率:57%

(参考:キャリコネ https://careerconnection.jp/)

社風

同社の社風は「穏やかで、真面目」というのが良く聞かれます。
また、服装が自由男女ともに育休の取得率100%と働く環境は良く整備されています。
理系研究室育ちの人にとっては、非常に居心地が良い雰囲気だと思われます。

NECのおすすめ度

残業時間が同業他社よりも少なく、「穏やかで真面目」な社風であるため、ガツガツしていない理系男子、女子には非常におすすめできます。
仕事内容的にも、グローバルやDX分野への積極的な転換を図ってきているため、どんどんと新しいことにチャレンジできる環境ができてくるでしょう。
高い年収よりも働きやすさや仕事のやりがいを重視したい方には非常におすすめの企業です。
ただし、アクセンチュアやNRI、IBMと比べると年収面でやや劣ると思われますので、30歳前半に年収1000万を獲得したいという人にはあまりお勧めできません

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