本日は、私の大手Sierに10年間務めたという私の経験をもとに、「プログラミング未経験でも大手Sierに就職できるのか?」という内容で書いていこうと思います。
NTTデータ、アクセンチュア、NRIなどの大手Sier企業への新卒入社を考えられている学生さんの中には、自分はプログラミング未経験だけど大丈夫か?と不安を感じておられる方も多いんじゃないかと思います。
事実、ここ数年IT業界の採用間口は非常に広くなっています。
数十年前では、ザ情報工学専門の理系学生が就職する企業でしたが最近はそうとも限りません。
情報工学以外の理系分野を専攻した学生さんはもちろん、文系出身の学生さんも多く採用されています。
「コード書くことなんて、入社1年目しかないよ」とOB訪問の際には聞いたりもするものの、周りは理系院卒ばかり。
落ちこぼれたらどうしようかと不安を感じている方には是非読んでいただきたい内容になります。
実際にプログラミング未経験でも採用されている
そもそも、プログラミング未経験だと大手Sierに採用さないかというとそんなことはありません。
文系の学生さんや情報工学専攻以外の理系学生さんでプログラミング経験がない人もたくさん採用されています。
もちろん企業や、採用年にもよりますが、冒頭名前を挙げた大手Sier企業の場合だと、情報工学専攻が全体の20~30%、その他理系が40~50%、文系が20~30%ぐらいの採用比率だと思います。
大企業であれば、新卒採用で採用する人のバランスは一定に保とうと採用計画を立てていますので、プログラミング未経験がない学生さんにとってもチャンスは多いです。
採用面接で不利になる?気を付けておくことは?
新卒採用計画を立てる際、出身学部の割合はおおよそ決められていますから、プログラミング経験がないにせよ、無いものどおしの中で打ち勝って行けば良いのです。
ただ、Sier業界にどうして興味を持ったのかなど、以下のような想定問答に対する回答を準備しておくと良いでしょう。
入社時の研修で落ちこぼれないか?
入社時研修のプログラミング授業では講義→演習というような順で授業が進められることが多いのですが、やはり課題のスピードにはプログラミング経験有無が大きく左右します。
従って、習熟度別にクラス分けがされることも多いのですが、やっぱりプログラミング未経験の文系出身者が一番下のクラスに固まります。時には定時後に居残り課題をさせられるということもあるでしょう。
ですが、会社としてそういったことになることを分って研修を計画していますから、講師の方も優しくフォローしてくれます。
同期の間でも教えあったりして和気あいあいと研修を過ごしていくような空気になると思うので心配しないで下さい。
講師といってもたいていは外部委託。つまりこちらがお客様の立場ですから、そんなに怒鳴ったり、怒られたりとかは絶対にされないと思います。
現場配属後は大丈夫?
こちらもプログラミング経験者である方が飲み込みが早いというのは事実としてあると思います。
自分自身の入社の時もそうでしたし、入ってくる後輩を見ていても感じます。
バリバリの情報工学出身の新人だと一言二言いえば飲み込んでくれることも、文系出身の新人だとなかなか伝わらず、何回も同じことを繰り返し教え込まなければならないということはよくあります。
現場の先輩たちも忙しい中新人さんの相手をしている分けですから、何度も同じことを質問したり、一度教えてもらったことを覚えていないと、イラっとされることは正直あるでしょう。
とはいえ、新人1年目に対して即戦力となることを正直期待しているわけではありませんし、教育係の先輩もついていますからそこまで心配することもないと思います。
また、2年目以降になると自分で手を動かしてコードを書くという機会は少なくなりますから、新入社員研修~2年目の関門さえ抜けてしまえば、あとは徐々に差も縮まってくるでしょう。
どちらかというと、配下のパートナー社員をマネージメントするためのコミュニケーション能力や、テーマやプロジェクトを計画だって進めるための管理能力などが仕事を進めるうえで重要になって来ます。
お客さんとの打ち合わせに出て、要件の確認をするという機会も増えますから、担当している顧客の業務知識なども、重要な要素になってくるでしょう。
単純にプログラミングができなくて、ついて行けず仕事を辞めたというのは私の周りで聞いたことはないです。
まとめ
最近では文系出身者で、Sier業界を志す方も増えてきていてます。
「プログラミング経験が無くても大丈夫?」と不安になる方も多くいらっしゃいますが、過度に心配する必要はありません。
会社も採用時の計画で、分って採用をしていますし、現場の先輩も優しくフォローしてくれます。
最初は苦労するというのはある程度ありますが、それが辛くて辞めるという人は私の周りにはいませんでした。
誰にでも乗り越えられる壁だと思いますので、システム業界に少しでも興味があれば委縮せず門を叩いてみてください。
GoodLuck!
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