前回の記事で、聞く能力大事ということを解説しました。
面接の時にもこれって当然大切になってきます。
就職活動の面接では少しでも自己PRをしたいという思いが強く出るあまり、ついつい喋りすぎてしまうというのはありがちなケース。しかも、弁が立つ人に限ってこういうパターンに陥りがちです。
こういう経験に当てはまる場合は、今回の記事をチェックしていきましょう!
コミュニケーションの基本は「聞く」
「【就活】コミュニケーション能力について考える」の記事でも解説しましたが、コミュニケーションの基本は相手の話を「聞く」です。
人は自分の話を相手に聞いてもらえればもらえるほど、快く感じ、相手のことを信頼するようになります。
逆に長々と相手の話を聞く時間というのは、我慢を強いられストレスを感じます。
そのため、優秀な営業マン、上司、学校の先生は良く人の話を聞きますし、相手の話を聞き出すのが上手いのです。
大体、話す時間30%、聞く時間70%にするというのは、良くビジネス書などでも書かれている内容です。
就職活動の面接では、性質上学生さんの方がメインで話すという時間が長くなるのは当然ですが、後半の質疑応答の時間では少なくとも50%、50%の割合になるように注意していきましょう。
面接時の喋りすぎNG行動5選
それでは、面接時に喋りすぎなNG行動を気づかぬうちに取っていないかチェックをしていきましょう。
全部で5項目あります。3つ以上当てはまる方は要注意です。
1)決められた時間をオーバーして話す。
面接の冒頭に「○○分程度で簡単に自己紹介をお願いします」と話を振られる場合があります。
その際には相手から指定された時間を守るようにしましょう。
事前にスピーチの練習をしておき、これくらいの情報量なら3分ぐらいかなと、感覚を体に染み込ませておく練習も必要です。
また、時間が指定されていない場合にも、あまり長く話すぎないようにしましょう。
面接官は、後半の質疑応答の時間を重視しているのです。最初の自己紹介の振りは最初に喋らせて相手の緊張を和らげようという配慮や、その間にあなたの履歴書や後半の質問を考える時間というぐらいの位置づけなのです。
ここで、長々と喋って後半の質疑応答時間を短くしてしまうというのはマイナス評価になってしまいます。
2)質問に対する回答が長い
質問に対する回答が長すぎるというのもマイナスの評価になります。
自己PRに繋げられる質問が来た場合にはついつい多弁になってしまいがちですが、これも後半の面接官があなたに行う質問の時間を奪ってしまうことに繋がります。
なるべく簡潔に答えましょう。
また、長い回答は結局何が言いたいの?と相手に対して逆に伝わらないケースも多いです。
最初に結論を短文で、そのあと2、3文で補足をするというぐらいで構えておくと良いでしょう。
逆に、答えずらい質問が来た場合に、それをごまかそうとして多弁になってしまう人もいます。私はどちらかというとこちらのパターンでした。
慌てて不要なことを言ってしまい、さらに墓穴を掘り失敗するケースも多かったように思います。
答えずらい、準備していない質問に対しては、見切り発車で話し出さないで、まず2~3秒考えるということをやって見てはいかがでしょうか。
程度問題ですが、答えを考えて回答するというのは普通のコミュニケーションからすれば当たり前ですし、マイナスにはならないと思います。
3)質問の答えをすり替える。聞かれていないことまで話す。
質問に対して、ピンポイントで答えるのではなく、自分が話したい自己PRに無理やり誘導しようとする学生さんが多くいます。
話している方は気持ちよく雄弁になっているのですが、聞いている面接官の方は「アレこんな話聞きたいんじゃないんだけどな…」とストレスを感じてしまいます。
あまりにもひどいと「この子はまともにコミュニケーションが取れないんだな」と烙印を押されてしまうでしょう。
質問には、まず聞かれたことを答えるということを意識していきましょう。
なぜ~と聞かれたら「~~だから」、どんなこと~と聞かれたら「~~なこと」と最初にオウム返しで答えるということを最初のうちはやってしまっても良いと思います。
4)相手の話を遮る。
これは、面接、グループディスカッションに限らずビジネスマナーとしてNGです。
社会人でも人の話を遮ってばかりで全く聞かないおじさんもいますが、絶対にしないように注意をしましょう。
5)早口でしゃべる
5)早口でしゃべる
回答時間を短くといっても、早口になって言いたいことを詰め込むというのは本末転倒です。
私が昔担当していたお客さんで超絶早口なマシンガントークをする方がいらっしゃたのですが、その人との電話は本当に苦痛でした。
受話器を少し話して「はい、はい、」と適当に相槌を打って「早く終わらないかなー」とやりくりしていた記憶があります。
人間には心地よく感じる話す速度というのがあります。大体1分あたり250字~300字ぐらいが標準ですので、自分の喋る速度を一度計測して見て下さい。
余談ですが、漫才師の島田紳助さんは若手時代、あらゆるコンビの漫才を全部ノートに書き起こし、話すスピードや突っ込みの間などを研究していたそうです。
「話す」を極めている人はそのような努力をしています。一生に一度の就職活動、あなたもこれを機に「会話のスペシャリスト」を目指してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、面接のNG行動の一つとして「喋りすぎ行動」について解説をしました。
1)決められた時間をオーバーして話す。
2)質問に対する回答が長い
3)質問の答えをすり替える。聞かれていないことまで話す。
4)相手の話を遮る。
5)早口でしゃべる
これらをついついしてしまっていないか、改めてチェックをしてみましょう。
手ごたえがあったと感じる時こそ注意が必要です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
皆さんに良い結果が訪れるよう、GoodLuck!
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